補綴治療
補綴治療とは?
「補綴」とは、被せ物や入れ歯で失われた歯を補うことを言います。
歯を失ってしまうと、ものを噛むことだけでなく飲み込むことも難しくなります。
飲食以外にも顔の表情や発音、口元の美しさにも悪影響を及ぼす危険性があります。
歯を失ってしまった人が補綴治療を受けると、食べる機能や話す機能が回復し、
お口の中の健康を取り戻すことができます。
補綴治療に使用する素材は、プラスチックや金属、陶器など、
患者様のライフスタイルに合わせて選択することも可能です。
保険治療の中でも白い被せ物ができることをご存じですか?
保険の白い歯、CAD/CAM冠
「保険適用の白い歯はないのかな?」
「銀歯を白くしたいけど、セラミックは高価だし……」
そんな方にお勧めなのが、保険適用のCAD/CAM冠(キャドキャム冠)です。
CAD/CAM冠とは、歯科用CAD/CAMシステムを用いたハイブリッドレジン歯冠補綴物のことで、今までは手作業で製作されてきた補綴物の工程(設計や加工)の一部をコンピューター制御の機器に置き換えて被せ物を作製します。
以前はむし歯などの治療で被せ物をした場合、保険治療では銀歯以外の選択肢はありませんでしたが、このCAD/CAM冠を採用することによって、保険適用内で白い歯を作ることができるようになりました。令和2年度診療報酬改定(2020年9月1日)で、前歯部のCAD/CAM冠が保険適用となり、現在では一番奥の歯を除く全ての歯においてCAD/CAM冠を用いることが可能です。
これまで保険がきく白い被せ物というのはプラスチックの冠のみで、割れやすいというデメリットがありましたが、CAD/CAM冠は安定したハイブリッドセラミックブロックをコンピュータで制御し作製するので従来のプラスチックの歯よりも強度が増しています。
CAD/CAM冠のメリット
-
歯に似た白色なので見た目が美しい。
-
金属を使用しないため金属アレルギーの症状が出ることがない。
-
天然の歯の硬さに近いため、咬み合う歯にダメージを与えにくい。
-
保険適用のため10,000円以下で可能。
CAD/CAM冠のデメリット
-
強度は増しているが、プラスチックなので使っているうちに磨耗したり、劣化し艶がなくなる事がある。
-
歯ぎしりや食いしばりが強い方は適応外となる事がある。
-
強い力がかかったときに割れることがある。
-
銀歯のかぶせ物に比べてはずれやすい。
金属のバネがない入れ歯があることをご存じですか?
他人に気付かれにくい、ノンクラスプデンチャー
現在、保険適用の部分入れ歯は、ご自身の歯に銀色のバネがかかるものとなっています。
お求めやすく経済的ではありますが、話す時・食べる時・笑う時、銀色のバネがチラッと見えてしまいます。できれば、入れ歯と気付かれにくくしたいものです。
ノンクラスプデンチャーは、クラスプ(バネ)がなく、義歯床の範囲を広げて歯ぐきを覆うことで維持させますので、入れ歯をつけていることが他人に気付かれにくくなります。また、入れ歯が外れたり、ずれたりすることが少なくなることや、残っている歯へ負担を減らすことができます。
当院では、そのような不快感の軽減に、ノンクラスプデンチャーをお勧めしております。
●一般的な入れ歯
●ノンクラスプデンチャー